介護派遣として働きながらキャリアアップできる?キャリアパスの流れ
介護職は正社員だけではなく、介護派遣として働く人も増えていますが、キャリアアップできるかどうか気になる人も多いことでしょう。今回は、介護職としてキャリアアップするために必要な知識や、基本的なキャリアパスの流れについて解説します。介護派遣としてキャリアアップを目指している人は、必見の内容です。
介護職には幅広い知識が必要
介護職には、介護福祉士といった国家資格もあり、専門的な知識が求められるイメージが強いかもしれませんが、幅広い知識やスキルが必要となります。幅広い知識やスキルといっても抽象的ですので、具体的な例をいくつか紹介します。
コミュニケーション能力
介護職として働くうえで、入居者との関わり合いは避けて通れません。年配の人や障害を持った人など、さまざまな入居者とコミュニケーションを取ることになるため、どのような心構えで介護に臨むのかが、重要となります。
営業職や接客業で求められるコミュニケーションスキルとは異なる部分もあり、積極的に話しかければいいというものでもありません。介護職としてキャリアアップしていくうえで、適度な距離感を保ちながら、入居者と接する能力も求められます。
歩行介助や衛生面の知識
体に不自由がある入居者も多いので、歩行介助などの基本的な介護知識を身につけなければなりません。入居者が施設で安全に過ごせるように危機管理や、衛生面に関する知識も求められます。
介護職の基本的なキャリアパスの流れ
そもそも、キャリアパスという言葉に聞き馴染みのない人もいるかもしれません。目標とするポジションに就くために必要となるキャリアアップや、道筋のことをキャリアパスと言います。
キャリアパスは人それぞれではありますが、今回は、基本的な介護職のキャリアパスについて、未経験から5年までのスパンと、経験年数5年以降に分けて解説します。
未経験から5年までのキャリア
未経験からキャリアを形成していく場合、まずは現場で介護職として活躍できるように知識と技術を5年で身につけていくことになります。一般的に目標とするのは、介護福祉士の資格取得となります。
まずは、ヘルパー2級(介護職員初任者研修)を取得し、介護福祉士実務者研修を取得して、介護福祉士を取得するのが、大まかな流れとなります。
ヘルパー2級は介護職が最初に取得すべき資格として、厚生労働省から認定されています。基本的なスキルを身につけるために未経験の人におすすめです。次に目指す介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格に当たり、サービスの責任者として医療ケアの一部をおこなえるようになります。
また、介護福祉士を取得するために必要な資格となるため、多くの人が取得を目指すことになるでしょう。
最後の関門となるのが、介護職の資格で唯一の国家資格である介護福祉士です。介護福祉士を取得すれば、裁量ある立場を任せられるようになるため年収アップが期待できます。受験資格として、介護福祉士実務者研修の取得と、3年以上の実務経験が必要となります。
経験年数5年以上のキャリア
介護福祉士取得後は、上位職として働くことになりますが、キャリアパスは人や事業所によってさまざまです。施設長を務めることになれば、介護施設のマネジメントを任せられるようになります。利用者およびスタッフのマネジメントはもちろんのこと、経理関係の管理もおこなう場合もあります。
施設長になるための条件は施設形態によって異なり、とくに資格が必要ない場合もありますが、リーダー格としての実務経験が求められることでしょう。その他にもケアマネジャー、生活相談員、看護師、理学療法士など、他の資格を取得してキャリアチェンジするキャリアも考えられます。
介護派遣として働きながらでもキャリアアップは目指せる
ここまで介護職の基本的なキャリアパスの流れについて紹介しましたが、介護派遣として働きながらでもキャリアアップを目指すことは可能です。いずれにしてもキャリアアップを目指すうえで、どのようなキャリアパスとしたいのかを明確にしておくことが、重要となります。
未経験から5年までのキャリアパスは下積みもあるので、介護福祉士を取得するまでのキャリアは、人によって大きく変わらないかもしれません。しかしながら、5年以降のキャリアパスは選択肢が幅広くなる可能性があります。
自分が望むキャリアを明確にしておくことで、キャリアアップが上手くいくことでしょう。
まとめ
今回は、介護派遣としてのキャリアアップについて解説しました。介護職には幅広い知識やスキルが求められるため、介護に関する専門知識だけではなく、コミュニケーションスキルなども求められます。
介護職の基本的なキャリアパスの流れについては、未経験から5年までのキャリアと経験年数5年以降の2つに大別されます。未経験から5年までのキャリアとしては、介護職で唯一の国家資格である介護福祉士を目指すのが一般的で、経験年数5年以降のキャリアは人によって幅広い選択肢があります。
介護派遣としてもキャリアアップを目指せるため、自分の望むキャリアパスを明確にしたうえで、必要な資格やスキルを身につけていくと良いでしょう。