介護派遣の仕事はどんな人におすすめ?向いている人の特徴について解説!
今や介護の現場は需要が拡大している業界です。正社員として施設に入るのではなく、介護派遣として従事する場合、どのような人に向いているのかといった特徴を中心に、今回はお話します。人手不足も叫ばれている介護業界ですが、一体、介護派遣の仕事に向いている人はどんなタイプなのでしょう?
介護派遣で働くメリット
正社員としてではなく、介護派遣で働くメリットにはどのようなものがあるのでしょう。
・時給アップにつながる
・面接なしで働け、転職しやすく、さまざまな現場を経験できる
・残業がなく、有休も取りやすく、オンオフがつけやすい
・無資格・経験なしでも採用される可能性が高い
・充実の福利厚生
それでは、各項目について簡単に説明します。
時給アップにつながる
多くの介護施設では人手が足りない現状があるため、たとえ高い時給を払っても人材を確保したいという切実な思いがあります。また、介護資格(介護福祉士や認定介護福祉士)を持っている場合は、仕事の幅が広がるばかりではなく、更なる時給アップにもつながります。さらに夜勤に入ることで、給料のアップにもつながる場合もあります。
面接なしで働け、転職しやすく、さまざまな現場を経験できる
派遣労働法で、派遣社員は派遣先に履歴書を提出し、面接をすることなく勤務できると定められているため、入職するまでの手間がかからず、仕事に従事できます。
また、派遣先でのトラブルは派遣会社に相談できるため、一人で悩まないで済むばかりではなく、職場の雰囲気や人間関係に行き詰った場合でも、契約を更新せずにほかの施設を紹介してもらい、転職することも可能です。
派遣社員の契約は基本的に3か月毎と定めている場合が多いため、契約を更新しなければ、次の勤務先に替わることになり、実質さまざまな施設で経験を積めるということにもつながります。施設ごとで運営方法や取り組み方が違うため、どんな形態の施設でも対応できる強みを身につけられるのも、派遣社員として働くメリットの一つです。
残業がなく、有休も取りやすく、オンオフがつけやすい
派遣社員の働き方として、時給制が原則のため、残業すれば残業代ももちろん支払われます。基本的に、派遣社員は契約書に「残業なし」と取り決められている場合も多いので、その場合残業はありません。
もし正社員と同じようにサービス残業をさせてしまうと、派遣会社が罰則を受けることになるため、施設側からサービス残業を強いられた場合は、派遣会社が派遣先に注意をし、改善が見られない場合は契約破棄などの処分が行われることもあります。
派遣社員の場合も、正社員と同じく6か月以上の勤務から10日間の有給が付与され、派遣会社の労働条件に従うことになるので、有休休暇も申請しやすい傾向があります。休日の確保がしっかりできるということは、プライベートも充実し、オンオフのメリハリもつけやすくなるというメリットが生まれるのも、派遣社員ならではの利点です。
無資格・経験なしでも採用される可能性が高い
正社員として採用する場合は、資格や経験値を重視する施設でも、派遣社員となれば即戦力を求める傾向が強くなるため、無資格や未経験の場合でも採用されやすくなる傾向があります。そのため、より多くの求人を扱っている派遣会社から、資格取得の支援を行っている施設を見つけることで、実務経験が増えるばかりではなく、まだ持っていない資格に挑戦できるなど、さまざまな面でのメリットが多く存在します。
充実の福利厚生
福利厚生は派遣会社で内容が異なるため、より充実している所を調べて所属することをおすすめします。社会保険を完備しているところや、交通費を支給してもらえるところは多いですし、資格取得のためのサポートを行ってくれるところもあるため、派遣会社を選ぶ時点で、比較検討するようにしてください。
介護派遣で働くデメリット
さまざまなメリットがある一方で、デメリットももちろんあります。ここからは、介護派遣で働くデメリットについて簡単に見ていきたいと思います。
・仕事の幅が狭くなる
・ボーナスや退職金がない
・不安定というイメージがある
・管理職を目指せない
仕事の幅が狭くなる
正社員と違い、派遣社員は契約内容に準じて業務を担当するので、施設としてのさまざまなプロジェクトに直接参加することが難しい傾向にあります。専門的な業務に携わりたい、持っている資格を存分に発揮して働きたい場合などは、正社員を目指した方がよい場合もあります。
また、派遣社員の受け入れに積極的ではなかった施設では、派遣社員の取り決めを社員が共有していない場合も多く、さまざまな精神的トラブルが発生する場合もあるため、注意が必要です。
ボーナスや退職金がない
派遣社員は、派遣会社の取り決めに従って働くので、休みの日数によっては、収入がマチマチになる可能性もあります。基本的に派遣社員は雇用主が派遣会社のため、ボーナスや退職金は支給されない場合がほとんどなので、もしどうしても欲しいなら、派遣社員ではなく正社員として、仕事に従事することをおすすめします。
不安定というイメージがある
施設によっては、勤務態度や業務への取り組みの姿勢、適正によって契約を簡単に切られてしまう可能性もあり、長年勤めるつもりであっても契約が更新されないなんていうこともあり得るのが、派遣社員のつらいところです。往々にして、業務に慣れてきた3か月で契約の更新シーズンがやってくる場合も多く、同じ施設で最長3年までしか働き続けられないというルールも派遣社員には存在するため、一つの職場に長期で勤務したい場合は、正社員としての働き方のほうが理にかなっています。
そのため、派遣社員は正社員よりも不安定というイメージがぬぐえないのが現状ですが、いかんせん介護職員の離職率は高く、勤続年数も基本的には長いとは言い切れないため、自分の環境や状況にあった方法で働くことがベストです。
管理職を目指せない
契約期間が決まっている派遣社員は、一つの職場で長期勤務ができないため、昇進や管理職を目指すことは難しいのが現状です。どうしても管理職になりたいと思っているかたは、正社員として勤務する方法が無難です。
介護派遣に向いている人の特徴
そもそも、介護派遣としての働き方に向いている人はどんなタイプの人なのでしょう?
・実務経験を積んでスキルアップをしたい
・オンオフのメリハリをつけたい
・即戦力の現場仕事が好き
それでは、各項目についてご紹介します!
実務経験を積んでスキルアップをしたい
上記でもすでにご紹介しましたが、介護派遣で働く場合、一つの施設で長期間働くということは不可能ですが、その分、複数の職場でさまざまな経験を積むことが可能なため、どのような場面でも即対応できるスキルを身に着けることができます。
オンオフのメリハリをつけたい
正社員とは違い、希望のシフトが通ることが多く、残業もないため、オンオフをしっかりつけることが可能です。また、派遣会社の多くは副業や掛け持ちも許可しているため、派遣業界のみならず、ほかの世界を知って、さまざまな見識を身に着けることも、もちろん可能です。
即戦力の現場仕事が好き
派遣社員は施設側からすれば、即戦力を期待しての人事です。そのため、どのような場面にも即対応できる派遣社員の存在は、施設側からしても、貴重な人材です。
まとめ
介護派遣のメリットやデメリット、向いている人のタイプについていろいろ見てきましたが、いかがでしたか?介護派遣は正社員と違い、3か月ごとに更新があり、最長でも3年までしか同じ施設で従事することはできません。一方、派遣社員は、派遣会社に所属しているため、有給休暇やシフトを自分の希望に合わせて組みやすく、オンオフの区別をしっかりつけたい人にはとても適した働き方といえるのではないでしょうか?