ケアマネージャーは介護派遣として働ける?派遣で働くメリットとは
昨今、さまざまな働き方が選べるようになっており、正社員ではなく派遣社員として働く人も増えています。介護士やケアマネージャーの人でも介護派遣として働けるのか、気になる人もいるかもしれません。今回は、ケアマネージャーが介護派遣として働くうえでのメリットやデメリットについて解説します。
ケアマネージャーも介護派遣として働ける
そもそもケアマネージャーも介護派遣として働けるのでしょうか。近年人材派遣会社では、ケアマネージャーの仕事も取り扱っていることが増えてきています。
理由の一つとして挙げられるのが、事業所側の収支が赤字になりやすい介護報酬体系となっていることから、コスト削減のために介護派遣を活用するケースが増えていることでしょう。
派遣会社と聞くと、正社員よりも福利厚生面が充実していないイメージを持っている人も多いかもしれませんが、近年では、福利厚生を含めて、介護派遣としても働きやすい体制を整えている会社が増加傾向にあります。
全ての人材派遣会社に当てはまるわけではありませんが、資格取得やスキルアップを支援する取り組みや、働く人の健康のためにスポーツクラブとの提携や、メンタルケアのサポートを行う会社もあります。
将来的に正社員を目指したい人でも紹介予定派遣という仕組みを活用すれば、最初は介護派遣として働きながら正社員を目指すことも可能です。
介護派遣として働くケアマネージャーの仕事内容
ケアマネージャーを介護派遣として勤める場合、どのような仕事内容になるのか気になる人も多いことでしょう。ケアマネージャーの仕事内容について、いくつか紹介します。
ケアプランの作成
ケアマネージャーのメインの業務となるのが、ケアプランの作成です。介護サービスを受ける利用者の人が、どのようなシーンやサービスを受けられるのか、支援やサービスをどのようなスケジュールで受けていくのかというプランを組み立てていきます。
利用者それぞれに合わせたプランを作成しなければならないため、ヒアリングや相談業務も加わってきます。
介護認定や保険申請
ケアプランを作成する上で必要となるのが、介護認定や介護保険の申請です。認定された介護のレベルによって、必要となる介護サービスも異なります。認定については、ケアマネージャーが決定するのではなく専門機関によって判断されますが、ケアマネージャーは、介護認定の事前ヒアリングを行います。
介護コンサルティング
ケアマネージャーは、ケアプランの作成などの仕事以外にもコンサルティング業務を行うことも可能です。例えば、介護専門外の企業が介護事業をスタートする上で、どのように取り組めば良いのかをサポートするといったコンサルティング業務です。
介護以外で成功している企業であれば充実したサービスや、安定した経営体制が期待できるため、安心して働けるというメリットもあります。
ケアマネージャーが介護派遣として働くメリット
次にケアマネージャーが介護派遣として働くメリットについて、以下の通り紹介します。
自分のペースで働ける
ケアマネージャーに限った話ではありませんが、派遣社員として働く最大のメリットとなるのが、自分のペースで働けることです。正社員として働くよりも勤務する日数や時間を調整しやすいため、ライフワークバランスが取りやすいのが、派遣社員の魅力です。
時給設定が高い
次に介護派遣として働くメリットとして挙げられるのが、時給設定が高いことです。ケースバイケースですが、正社員よりも月給が高いこともあります。
人間関係に悩みにくい
職場の人間関係に悩まされた場合、正社員だと簡単に職場を離れるわけにはいかないですが、介護派遣であれば辞めるという選択も取りやすいです。人間関係に悩まされにくいのも介護派遣として働くメリットの一つと言えるでしょう。
ケアマネージャーが介護派遣として働くデメリット
介護派遣として働くメリットはたくさんありますが、以下のようなデメリットもあります。
福利厚生が充実していない
介護派遣として働くことでデメリットとして挙げられるのが、正社員と比べると、福利厚生が充実していない可能性があることです。しかしながら、最近では正社員並みの福利厚生を用意している派遣会社もあります。
有期雇用であること
次にデメリットとして挙げられるのは、介護派遣は有期雇用であることです。派遣社員であることから、同じ事業所では最大3年までしか働けないので、良い職場を見つけても働き続けられないのが難点となります。
賞与や昇給がない
介護派遣は時給設定が高い傾向にありますが、賞与や昇給が無いケースがほとんどです。また、有期雇用であることで収入面に安定性がないというデメリットもあります。
まとめ
今回は、ケアマネージャーの介護派遣としての働き方について解説しました。自分に合った働き方を選択する人が増えていることから、介護派遣として働く人も増えていますが、コスト削減や人材不足などの理由から、介護派遣の採用ニーズも高まっています。
介護派遣として働くことで、正社員よりも自由に勤務スケジュールを組み立てられるので、プライベートと両立しやすくなります。安定性や福利厚生などに不安がある人も多いかもしれませんが、介護派遣でも安心して働けるような体制づくりをおこなう派遣会社も増えているため、検討してみてはいかがでしょうか。