夜勤専従の派遣介護士として働くメリット・デメリットとは?
介護の仕事の働き方の一つとして「夜勤専従」という形態がありますが、派遣介護士としての夜勤専従は一体どのような仕事内容なのでしょう?今回は夜から従事し、深夜を通してのみ専門で働く夜勤専従の勤務方法や、正社員との違い、一体どのような方に合っているのか、またメリットやデメリットまで幅広くご紹介します。
夜勤専従の派遣介護の仕事の特徴
夜勤の介護派遣は、時給が通常の派遣よりも高くなるため、とても稼ぎやすい働き方の一つです。そもそも夜勤専従とは、勤務日をすべて夜勤のみにするという働き方で、正社員や派遣社員に関係なく、求人が多く存在するのも特徴の一つです。では、具体的にどのような特徴があるのでしょう?
日勤と仕事内容は変わらない
「食事介助」「就寝介助」「夜間の巡回」「起床介助」という4つの仕事内容があります。また、従事している施設が「2交代制」か「3交代制」かによっても、仕事内容が変わってくることもあります。
深夜勤務のため時給が高い
日中働いた場合の時給より25%増しの施設が多く、身体的な面では大変な部分も多いですが、いかんせん応募する人材も少ないことから、施設側が高めの時給で設定している場合も多く、日給3万円ほどの相場です。
就業先の施設により勤務時間が違う
どの施設でも、変形労働時間制が適応されているため、1週間の労働時間は40時間以内と定められています。詳しい勤務体系は、従事する施設によって異なるため、応募時に必ず確認するようにしてください。
夜勤専従の派遣介護士として働くメリット
派遣の介護士として夜勤専従で働くメリットは、どのような点が考えられるのでしょう。
高時給で夜に強い人にはピッタリ
1回あたりの従事している時間が日勤に比べたら長く、しかも深夜労働なので、時給が高く設定されている場合が多く、少ない出勤回数でたくさん稼ぐことのできる働き方です。また、夜勤手当以外にも深夜手当が時給に加算される施設もあるため、かなり多い給料がもらえることが予想されます。
基本的に、夕方や夜から働き始め、次の日の朝やお昼頃終わる勤務時間なので、夜型の人にとっては、ありがたい勤務体系といえます。業務内容も、日中に比べ来訪者が少ないため、限られた業務内容に特化されるので、慣れれば無理なく働くことのできる環境です。
夜勤のみなので、生活リズムを保つことが可能
正社員としての夜勤の場合はシフトが組まれているため、日勤や夜勤が入り乱れ、生活リズムを作ることが難しいです。夜勤専従の場合は夜の勤務だけなので、生活リズムを一定に保ちやすいといえます。
また派遣介護士は、残業がないため、フリータイムをしっかり確保でき、オンオフが付けやすく、自分の時間も確保することが可能です。副業やダブルワークも時間的には可能かもしれませんが、心身にかかる負担は想像以上に大きいため、自分の体調と充分相談しながら、無理なく負担なく働くことが大切です。
夜勤専従の派遣介護士として働くデメリット
ここからは、派遣介護士として夜勤専従という勤務形態で働く際のデメリットについて見ていきたいと思います。
深夜勤務のため、体調管理が難しい
夜の勤務のため昼夜逆転生活になり、人間としての自然な生活サイクルに反する働き方になるため、知らず知らずのうちに心身に負担が溜まっているという状況になりかねません。
夜型の人が従事する場合はそれほど負担にならないかもしれませんが、朝方の人が無理やり夜勤ばかりの仕事で働くと、自分の健康に多大な影響が出てしまうため、体調管理には充分注意する必要があります。
単調な作業になりやすい
夜勤の仕事の場合、基本的に入居者の方たちは寝ているため、交流も少なく単調な作業ばかりが続くことが考えられます。夜勤でしか経験できない「施設内の巡回」「就寝介助」などを経験することは可能ですが、自分一人での時間との戦いになってしまうため、精神的負担が大きくなる場合もあります。
一人での勤務が多いため、責任が重くなる
夜勤のスタッフは一人という施設が多いため、どのようなことが起きても、自分一人で対応しないといけないという責任が発生します。介護施設の入所者の大半は、高齢者です。そのため、容体の急変や持病の悪化など、予期せぬでき事がいつ何時起こるかわかりませんし、救急搬送や緊急事態のリスクはいつ起こるかわかりません。
夜勤専従の求人に応募しようと思っている場合は「緊急時の対応方法」をどう定めているかの事前確認を施設に取っておく必要があります。
まとめ
派遣介護士の夜勤専従について働くメリットやデメリットを中心にご紹介しましたが、いかがでしたか?夜勤専従は、夜通し働く働き方であることから、時給が高く、少ない勤務日数でたくさんの給料をもらうことが可能ですが、一方で自分の体調管理が大変です。
また、一人で勤務しないといけないことが多いため、不測の事態が起きても、自分の判断のみですべてを解決しないといけません。もし、夜勤専従の求人に応募しようと思っている場合は、そのことをしっかり理解し、施設側に対応マニュアルがあるかなど、確認を事前にしておくことが大切です。